薬剤師の転職で失敗しないための心得

薬剤師の転職で失敗しないための心得

「転職」という行為は、今まで働いてきた職場とは異なる環境に身を置くことですので、多少のリスクが伴います。

 

いざ転職をしてみて、職場や仕事内容が全く想像していたものと違った、連日の深夜残業で労働環境が思ったより悪かった、管理薬剤師や事務職員からのいじめにあったなどの体験談を聞くことがあります。

 

そんな時、キッパリと辞めて新しい転職先を探す人もいれば、あまり転々とするのは良くないと考えてその職場に残る人もいます。

 

転職に対する考え方も人によりさまざまということです。

 

キャリアパスを考える

 

転職における失敗で一番の原因は、自分がやりたかった仕事と違ったというものでしょう。

 

もちろん給与や自宅からの距離などは非常に大事なのですが、薬剤師は専門性が活かされる仕事であるため、やりがいも求める傾向にあります。

 

やりがいは、自分の決めた「なりたい自分」に近づけているかどうかに相関します。

 

薬剤師の場合、将来は薬局を経営したい人もいれば、病院の薬剤部長となりたい人、または漢方の専門家になりたい人もいれば、がん医療を勉強してがん患者さんに寄り添った医療を提供したい人もいます。

 

それぞれにおいて、その目的を達成するための手段であり通過点としての転職があるのです。

 

つまり、普段から自分のキャリアパスを十分に考えておく必要があります。

 

逆に言えば、特に目的もなく転職するのは失敗する可能性が高いということになります。

 

転職リスクを避けるには

 

転職を考える場合、「何を重視しているのか」を整理する必要があります。

 

休みが多い、残業がない、給与が高い、処方箋枚数は少なめ、スキルアップにつながるといった好条件をすべて満たす薬局はめったに見つかりません。

 

重視する点の優先順位を決めておきましょう。

 

あまり求人情報に記載されることはないですが、薬局の設備については確認をしましょう。

 

例えば、処方箋枚数の多い薬局では電子薬歴が導入されているかどうか、高齢者の患者が多く一包化の比率が多い内科の門前薬局においては自動錠剤分包機が導入されているかどうか、軟膏の混合処方が多い皮膚科の門前薬局では軟膏の調合機器があるかどうかなどです。

 

これらの設備は薬剤師の労働環境に大きな影響を与えます。

 

薬剤師が定着しない職場

 

また、一番注意すべきことは、薬剤師が定着しないために給与面などが好条件となっている場合があることです。

 

薬剤師が定着しない職場は何らかの問題を抱えています。

 

人材紹介会社などの仲介者に必ず確認しましょう。

 

仲介者がいない場合は、経営者との面談や薬局を訪問してみて雰囲気から感じ取ることが重要です。

 

転職してから後悔することのないようにしましょう。

 

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