勤務先による年収の違い
薬剤師といえば、新聞折込みのパート求人広告の中でもひときわ高額な時給が提示されており、羨ましがられる事もよくありますよね。
実際のところ、薬剤師の年収って高いのでしょうか?
薬剤師の平均年収
厚生労働省の調査によると、平成22年の薬剤師の平均年収は518万円(平均年齢39.0歳)となっています。
そして、平均労働時間は173時間/月。年間115日の休日があったとすると、1日あたり8.3時間という計算になります。
平均的には、残業はほとんどないといえるでしょう。その条件でこの年収だとすると、あなたは高いと思いますか?
勤務先による年収の違い
被雇用者となる薬剤師は、調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社、のいずれかに勤務している人がほとんどです。
就職先としての人気と、年収の高さはあまり比例しません。
あくまでも大雑把な相場ですが、年収の目安は調剤薬局で400〜650万円、ドラッグストアで400〜700万円、病院だと400〜650万円、製薬会社は400〜800万円といったところでしょう。
もちろん、個々の会社によって大きく条件も異なりますし、これにあてはまらない人はたくさんいます。
勤務先の人気ランキング
一般的に年収が最もよく、生涯収入が一番高額な製薬会社は人気の勤務先ですが、この中で最も狭き門となり、志望する人も限られています。
次に人気なのは、病院です。年収は一番低いにもかかわらず、志望する人がとても多いです。
病院という医療の現場で、ドクターや患者さんと直に接することができ、薬剤師としての大きなやりがいを感じることができそうだ、という理由が主なものです。
そして、最も多くの薬剤師が働いているのが、調剤薬局とドラッグストアです。
つまり、ほとんどの薬剤師は調剤薬局・ドラッグストア・病院のいずれかに勤務しているので、年収600万円や700万円を超える薬剤師は一握りということになります。
そこから一歩抜け出た高収入を望むとなると、製薬会社の社員や、大手調剤薬局チェーン・ドラッグチェーンの幹部になるという道を目指すことになりますが、いずれも「薬剤師」の資格を必要としない仕事です。
そう考えると、薬剤師という資格のメリットは高収入ではなく、職に困ることがない、という点にあると言うことができるかもしれません。
※「収入アップを目指す方法」も参照。
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