管理薬剤師の仕事
管理薬剤師の法律上の責務は、薬事法や薬局運営ガイドラインで定められています。
それらはまた、厚生労働省の「管理薬剤師等の責務の内容について」にまとめられ、詳しく記されています。
管理薬剤師の仕事
これによると、管理薬剤師の責務は「管理業務」「情報提供業務」「その他(副作用情報の収集、報告等)」の3つに大別されています。
「管理業務」とは「人(従業員)」の管理と「モノ(医薬品、設備など)」の管理、「情報提供業務」とは医薬品の購入者への情報提供、「その他」は、医薬品に関する必要な情報を常に把握していなければいけないこと、副作用があれば厚生労働省へ報告すること等です。
管理薬剤師になるのに特別な資格が必要なわけではなく、法律的には薬剤師でさえあれば誰でもなれるのですが、最終的にすべての業務を管理する責任があるので、薬局運営に関するあらゆる業務を把握していなくてはなりません。
薬剤師業務に精通しているのはもちろん、薬事法や関係法規をきちんと理解していること、調剤薬局ならば保険請求業務もあるので医療事務に関する知識も十分であること、などが必要となってきます。
真面目に薬剤師業務をこなしていれば身につくものばかりかもしれませんが、一般薬剤師をしていると、苦手分野は避けて通ることもできてしまいます。
保険のことなど、めまぐるしく変わる制度にうんざりして、つい事務さんにお任せしてしまうこともあるでしょう。
しかし、管理薬剤師を狙うなら、自分の苦手分野に気が付いたときに克服しておくと後が楽です。
実際の業務はもちろん管理薬剤師が1人でこなすのではなく、他の薬剤師や従業員の働きがあって運営は成り立っています。
それらすべてを最終的に管理・監督する責任があるということなので、調剤録のチェック、薬歴のチェック、レセプトのチェックなど、実際の管理薬剤師の仕事の多くは地味で集中力を必要とするものです。
中でも、管理薬剤師にとって一番大きな仕事は、実際の業務を任せる「人」の管理と言えるでしょう。
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