勤務先による働き方の違い

勤務先による働き方の違い

調剤薬局で働く時に、気をつけなければならないことがあります。

 

同じ会社でも、勤務時間や拘束時間が違うのです。

 

調剤薬局はほとんどが近くの病院、処方せん元の病院に合わせて薬局を営業させるからです。もちろん、日曜日に開院している病院ですと、薬局も日曜日に開けることになります。

 

薬剤師は日曜、祝日、土曜日の午後が休みのイメージがありますが、最近では変わってきています。

 

病院によっては、日曜日に診療を行い、平日にお休みをするところや、大きな病院ですとドクターを複数人体制にさせ、土日でも一日中開けているところもあります。

 

薬局も、それに合わせた勤務体系を取るケースがあります。あるいは、薬剤師の確保が容易でない場合は、通常の朝から夕方の勤務体制とする場合もあります。
ですから、事前にその点を確認しておきましょう。

 

薬剤師の人数の考え方

 

会社の本部は多くの場合、患者さんが持ってくる処方せんの枚数で、常勤させる薬剤師の数を決めています。

 

ですから、処方せん元の病院が、仮に土日の1日中診療を行なっていても、患者さんの数が少なく、結果的に処方せんの枚数が少ないと、常勤させる薬剤師の人数は少なくなります。

 

だいたいの規準として、40枚くらいの処方せん枚数の薬局には、2人の薬剤師を常勤させるというのが目安になります。

 

ですから、1日に30人の患者さんが来ても、会社としては1人の薬剤師と調剤事務を常勤させるという形を取るわけです。

 

調剤事務の活用

また薬剤師の確保が難しく、30人台後半ぐらいの患者さんが来る薬局には、調剤事務として2人を常勤させるというケースもあります。

 

現在、薬剤師を確保するより、調剤事務を確保する方が容易だからです。

 

また、ベテランの調剤事務になりますと、薬剤師の補助として動きが機敏なため、薬局の運営がスムーズになります。

 

ですから、そのような人のほうが新卒の薬剤師の人より使えると判断されているのが現状です。

 

薬剤師の人員が少なく、代わりに入れる人がいないところには、ベテランの調剤事務を常勤させるという形を取る会社は多いです。

 

だからといって、新卒の薬剤師は必要ないというわけではありません。

 

調剤事務はあくまでも、薬剤師の補助です。患者さんにお薬を渡すということはできません。

 

薬剤師の年収

現在、薬剤師の平均年収は約518万円と言われています。

 

年収の規準は会社によって違いますが、多くの場合、配属される薬局が忙しくても、そうでなくても、あまりそのことで年収に違いは出ない場合が多いです。

 

ですから、薬剤師として就職・転職活動をするときは、勤務予定の職場にどれだけの患者さんが来るのかなども聞いておくとよいかもしれません。

 

まずは転職支援サービスに登録をし、自分の希望に近い職場を探してみるというのもおすすめです。

 

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