薬剤師のキャリアパス
キャリアパスというのはアメリカで生まれた言葉で、career pathとつづります。直訳すれば、「キャリアを積む道」でしょうか。
日本語では「仕事の長期的な展望」、「出世に役立つ経歴」とよく説明されます。
アメリカと日本の違い
アメリカでは、一つの会社に定年退職まで勤めることは少ないので、アメリカで出世というと自分の力で転職し、転職した先で成功しさらに別の会社でさらなる要職に就き、そこでまた成果をあげてさらに別の会社へと、成功を積み重ねていきそのキャリアを高めているイメージです。
今の仕事でこのような実績をあげた、次はその実績を元にどのような場所で自分のどんなスキルを更に身につけていくのか、という「長期的な展望」を抱いて「出世に役立つ経歴」を重ねていくのがキャリアパスです。
日本の雇用環境は、いまだ終身雇用が前提となっている部分も多いため、日本で言う「キャリアパス」は、「同一組織内での出世」についての「長期的な展望」かつ「組織内での経歴」で使われることのほうが多いかもしれません。
薬剤師のキャリアパスは?
薬剤師に関しては、アメリカ式にも日本式にも使われますね。
製薬会社や大手チェーンの調剤薬局や大手ドラッグストア、薬局を抱える全国展開のスーパーなど、ある程度大きな会社に入れば、日本的な意味で「キャリアパス」が使われます。
たとえば、調剤チェーンで管理部門を目指そうと思ったら、「薬剤師→管理薬剤師→エリアマネージャー→部長→支店長」といったキャリアパスが一般的です。
管理部門でなくても、DI部、システム部、営業部など、その会社の中でさまざまなキャリアパスが用意されています。
小規模な薬局、小規模な病院で働く薬剤師にとっては、キャリアパスはアメリカ式の意味ですね。
今の会社ではこれ以上のスキルアップは望めない、自分の目指すところにはここの経験では不十分だ、との思いから転職を重ねてキャリアを積んでいきます。
これからは薬剤師も自分の目指すところをはっきりさせて、キャリアパスという視点に立って、戦略的に転職していきたいですね。
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