MRの仕事

MRの仕事

MRとは、"Medical Representatives"の略で、一般に「医薬情報担当者」と呼ばれます。

 

平成16年の厚生労働省令(医薬品などの製造販売後安全管理の基準に関する省令)により、「医薬情報担当者とは、医薬品の適正な使用に資するために、医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し、提供することを主な業務として行う者をいう」と定義されています。

 

MRの仕事内容

 

上記の定義のとおり、MRの仕事は医薬品の営業にとどまるものではありません。

 

ドクターが治療に際して医薬品を最大限に効率よく使用できるよう、自社製品の情報を提供します。

 

年齢・体重・症状などによる用法・用量の違い、どんな患者さんにどんな剤形で服用してもらうのが良いか、どんな説明がコンプライアンスの向上に効果的かといった、医薬品に関する深い知識が要求されます。

 

また、医薬品が安全に使用されるよう情報を収集し、医療従事者に提供しなければなりません。

 

特に新薬では、使用後の治療効果の出方や予期せぬ副作用がないか等について未知数の状態ですので、これらの情報を実際に患者さんに投与したドクターや投薬した薬剤師から集め、製薬会社に持ち帰り評価を行い、必要があれば添付文書の改訂をするといった措置をとります。

 

薬剤師資格を持つMRの可能性

 

かつてMRがプロパー(「宣伝者」の意味)と呼ばれていた時代、彼らは医薬品の営業マンという位置づけで、薬学の出身者はほとんどいませんでした。

 

でも、現在ではこのように、医薬品に関する深い知識が必要とされ、医療従事者へ情報をフィードバックするという大切な役目も担っています。

 

そこで1997年より、MRの資質向上のため、厚生労働省認可の民間団体によるMR認定証の交付が始まりました。

 

民間資格とはいえ、これを持たないMRはほとんどいません。

 

試験の合格と、実務経験と実務教育を受ける必要がありますが、薬剤師は、試験の3科目のうち「医薬品情報」「疾病と治療」は免除され、「医薬概論」のみでOKです。

 

文系出身者のMRは減少する一方で、いまや半数を切りました。代わりに薬学部の出身者は増加傾向にあります。薬剤師MRの活躍する場は、これからも広がっていくことでしょう。

 

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